創業までの軌跡と想い
自責思考と他人の嫌がることを率先したことが成長の礎に
求人広告の業界に入る前は建築会社に勤め、現場監督をしていました。職人が多い現場仕事なので上下関係も厳しく、人間関係で悩んでいた時期がありました。そんな時に、職場の先輩から「転職活動してみたら?」と言われたことがきっかけで、以前から興味のあった営業職として働こうと思い、転職活動を始めました。そのときに人材サービス会社のインテリジェンス(現在はパーソナルキャリア)を通して就職活動をしていたのですが、活動をしていく中でインテリジェンスで働きたいと思うようになり「御社で採用してもらえないか」と尋ねたところ、面接をさせていただくことになり、入社する運びとなりました。
最初はお客様に「何言ってるか分からない」と言われたこともありますし、商品のことも分からなかったので苦労しました。当時の私は売ればいいという考えだったため、お客様の悩みを全然理解しようとしていなかったからです。ただ、売れない理由は自分のスキルと経験が未熟なせいだという意識を持つことと、人が嫌がる仕事は率先してやると決めていました。
そうやって日々仕事に取り組んでいくと自然と成績も良くなり、少しずつ成長することができました。その後10年間勤めたインテリジェンスには独立支援制度というものがあり、その制度を利用して独立することを決意し、現在のアスタイムを設立することになりました。
軌道に乗るまで
描いた計画と実務との差に苦戦
独立してすぐの頃はふわふわしていてました。出勤しても「おはよう」と言ってくれる人もいなくて、出勤する時間も決まっていない。そんな状態からのスタートでした。
独立する前に3年かけてようやく完成した事業計画書、独立当初に掲げた数値的な目標と抽象的な目標を決めていたのですが、足りないものが多すぎて思うような結果が出ず、たくさん失敗しました。「うまくいくだろう」と思っていましたが、井の中の蛙というのか全然うまくいきませんでした。
具体的に言うと人材の確保と継続は想定どおりにいきませんでした。人材採用は、人それぞれ考え方に違いがあるので、描いた計画と実務は異なるということです。それを痛感しました。
それから、大きなところでいうとコロナです。私の力じゃ及ばないところでの要因ももちろんありますが、基本的には自分のせいだと考えて、改善できることを見つけて修正していきました。
将来へのビジョン
営業手法の改革とお客様企業のサポート強化
これからは営業しやすい環境をつくるため、ホームページやSNS、動画を駆使してマーケティングを強化していきます。ハードルが高いテレアポや飛び込み営業よりも、お客様から興味を持ってお問合せいただいたほうが営業もスムーズに行えます。動画やSNSは発信した私達の想いが届けやすいので、それを見たお客様との価値観のズレが少なく、結果として人材採用サービスで満足もしてもらいやすい。
それから営業の仕事を、求人広告を売るだけの人ではなく、コンサルティングまでできるようにしていきます。弊社のお客様の企業が人材を採用することができても、活躍するまでにすごく時間がかかります。活躍できないと退職につながるので、どこに課題があるのか?そのためにはどうしたらいいのか?というところまでお話させていただいたり、入社前後のサポートまで徹底してできるようにしていきます。
職場環境へのこだわり
役割の明確化と仕組みの構築で働きやすい環境を
社内の業務を効率よくするために、制作と営業を分けました。営業職の社員は外に出て仕事をすることは得意なのですが、求人原稿を作ったり動画を作ることは苦手な場合が多い。しかし、文字を書くことが好き、動画を作ることが好きという人もいるので、そのような人を採用して、それぞれに最適な役割を与えるようにしました。もちろん弊社は中小企業のため、完全に営業だけ、制作の仕事だけというわけではありませんが、基本的にはサッカーで言うと、「ディフェンスとハーフはあなたの仕事だよ。たまに前にでることもあるからね」という感じで、役割を明確にしました。
それから「早期独り立ちプロジェクト」と言って、未経験スタートでも代表や先輩社員が成長をしっかりサポートする独自の研修プロジェクトを導入しています。仕事を明確化させて、迷子にならないようにすることが目的です。入社半年後には基礎がしっかり出来上がって、独り立ちができるようにプログラムを組んでいます。
地域への貢献活動
アスタイムの活動そのものが地域への貢献に
私達の仕事は、自分たちの仕事をきっちりやれば地域貢献になると思っています。なぜなら会社の認知が上がれば、「地元でもいい会社があるんだ」と雇用を生み出せるからです。社員であれば多少、移動距離が多くても問題ありませんが、主婦の人たちはそうはいきません。やはり家の近所の30分圏内で探すことがほとんど。そうなったときに、魅力的な職場があれば雇用と就労が生まれ、貢献に繋がります。
あとは入社後の社員が定着する仕組みや、社員のモチベーションを保つような環境を作っていけば、会社として成長し、これから「地元で仕事がしたい」という人の声にも応えることができます。私たちの仕事が直接、地域への貢献に繋がるということを理解して雇用を生み出していくという思いで仕事をしています。