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interview

「お客様の元気、従業員の元気、地域貢献の元気」に貢献する

荒木 知太朗
ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジ
代表取締役
ゴルフ場、スクール運営
ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジインタビュー写真

profile

大学卒業後、経営の勉強をするため信用金庫に入社。10年勤務した後、アラキ企画に入社。ゴルフ場(藤ヶ谷ガーデンゴルフレンジ)の運営、レッスンスクールの他、ヨガスクール、フィットネススクールも運営。会社の接客レベルを上げるため、マナー講師の資格を取得。一般社団法人日本礼法堂協会認定講師。

創業までの軌跡と想い

経営者になって直面した震災。そしてビジョン・ミッション経営へ

ゴルフ練習場を経営することになった経緯は、実は相続対策のためでした。私の実家がもともと農家だったのですが、祖母が高齢になったときに、「たくさん土地があるけど相続税が大変そうだな」ということで、父親がゴルフ練習場を建てたのが始まりです。当時はすごくゴルフが流行っており、さらに上野アメ横の商店会の会長をしていた叔父もとてもゴルフ好きだったということもあり、ぴったりだということで、1994年に開場しました。

アラキ企画に入社するまでは、経営のこと、経済全般を勉強したいと思い、信用金庫に10年間勤務をしました。そのときは代表取締役になることは想定していませんでしたが、父親が経営者になったときに漠然と「誰かが継がないといけない」という気持ちはありました。

アラキ企画に入社したのは2007年。最初はいろいろ覚えることや戸惑うこともありましたが、2008年には代表取締役の肩書きがつくことに。そこからも勉強を続けて、震災の年の2011年3月頃から本格的に舵取りを始めるようになりました。震災の時は、柏市もすごく揺れたので機械の故障や余震、計画停電などもあり大変な時期を過ごしました。

経営者になり、今までの経営を見つめ直しました。そしてビジョンやミッションを新たに掲げてみんなが同じ方向で目標に向かっていきやすい、そういった組織を作ろうと決めました。

軌道に乗るまで

ビジョン・ミッションを組織に浸透させるために

軌道に乗るまでは会社を変えようと動いていたので、いろいろな軋轢が生まれて大変でした。

本格的に舵取りをするようになり、まずやらないといけないと思ったことは、ビジョンを作ることでした。もともと相続対策のための会社だったので、目的が無かったからです。その頃ちょうどクレドを大事にしようとか、ビジョナリーカンパニーの本が出始めたときで、私もたくさんの本を読んで、自社でもやるべきだと思い生まれたのが「お客様の元気、従業員の元気、地域貢献の元気」に貢献するというビジョンです。

社員全員にビジョンを共有するためにクレドカードを作って共有したり、タペストリーを作ったり、とにかく目につくようにしました。それから目だけでなく耳からも浸透させるため、朝礼のときに唱和したり、なるべく触れてもらうために、会社のルールブックにビジョン・ミッション・目的を織り交ぜ全員に浸透させるようにしました。

事業の今、そして将来へのビジョン

今後はゴルフ練習場運営と並行して、ジュニアの育成に力を注ぐ

ゴルフ練習場を運営していく上で特にこだわっていることは、接客です。徹底的に接客を磨くために、私がマナー講師の資格を取りました。それを社員に落とし込んで、従業員の価値を上げたい。接客レベルが上がれば、自然とお客様の層も良くなると思いますし、口コミも広がる。そうすると「あそこで働きたい」「あそこで働けば私も輝けるんじゃないかな」と思ってくれる人も増えるはず。社員の教育に力を入れることはいろんな側面からも大切だと思っています。

それから、ジュニア用フィットネスジムをやろうと思っています。トレーナーも雇用して準備しているのですが、その理由は、ジュニアスクールが大人数になってきたので、ジュニアの育成にもっと力を入れていきたいと思ったからです。子供の体のことを考えるとやはりゴルフばかりやっていると、どうしても歪みがくるので健全な発育のためにもトレーナーを入れて、様々な運動をすることによって、バランスの良い体ができる。なおかつ、もっとゴルフが上手くなる体にしたいということが大きな動機です。

職場環境へのこだわり

もっとゴルフが好きになる環境が手に入る

ゴルフ練習場のスタッフということもありゴルフ好きの社員が多いので、従業員同士でゴルフに行って楽しんでいます。弊社の福利厚生で、施設内で自由に練習もでき、またゴルフ場でのプレー(ラウンド代)も支給しています。

インストラクターに関しては、一人前になるまで会社でフルサポートします。一人前になってからは、安定を優先して社員でいることも可能ですし、もっと上を望んで個人事業主として活動することもできます。ほとんどの場合、労働時間の制約も解消されて、なおかついろんなものを経費にでき、経済的に豊かになりやすいので個人事業主を選択される方が多いです。

地域への貢献活動

地域社会の元気に貢献したい

やはり地元に貢献したいという気持ちはあります。クレドカードにも書いているのですが、お客様の元気、従業員の元気、地域社会の元気に貢献したいと思っています。ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジに来ることによって、何かしらコンディションが良い状態で帰ってもらいたいということが、ゴルフ練習場を運営するうえでの想いです。その中である程度、ゴルフ練習場が繁栄することによって、雇用も創造でき、それだけ税金を納めれば、社会還元もできる。ゴルフの大会や花火大会などにも協賛できるのでそういう形で社会にとって弊社がなくてはならないものになればいいなと思います。

それから、ここにたくさんの人が通ってもらいたいという思いがあります。お年寄りから子供まで、家族で集まってもらえるような場所で、良い気の流れ、豊かな場所になってほしいと思って会社の経営をしています。

インタビュー後記

荒木社長とのインタビューを通して、佇まいが美しく、上品さと若さを感じました。マナー講師の資格を持っているというのも納得です。健康にとても気を遣われているのがハッキリわかるほど、見た目からもエネルギーを感じました。社員の価値をあげるために、社員に取らせるのではなく、自らがマナー講師の資格を取りに動かれる姿勢にもとても魅力を感じました。
ガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジ
1994年、千葉県柏市藤ヶ谷新田にガーデン藤ヶ谷ゴルフレンジをオープン。その後2018年9月に「心地よい時間と空間を提供するコミュニケーションスペース」をコンセプトに、ラグジュアリーだがカジュアルにゴルフを楽しめる練習場として、フルリニューアル。ゴルフ場の運営、ゴルフレッスンスクールほか、ヨガやフィットネススクールの運営。スクールの生徒数1,000名を目標に日々の経営の取り組んでいる。

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