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interview

お客様の真心を運ぶ

森野 陽一
森野輸送サービス株式会社
代表取締役
運送業
森野輸送サービスインタビュー

profile

埼玉県三郷市出身。高校卒業後、美術の専門学校に入学。2年間デザイナーになるために勉強。卒業後、柏市内の運送会社に就職。28歳で独立。トラック1台から始まり、現在は60台以上まで成長。千葉県商工会議所青年部連合会所属。

創業までの軌跡と想い

どんなに頑張っても稼げない現実に直面。お客様からのひと押しで独立へ。

もともとは運送業で起業するということは全く考えていなく、デザイン専門学校を経て、デザイナーとして活動するためにお金を貯めようと思い、20歳のときに柏市の運送会社に就職したことが始まりです。

独立しようと考え始めたのは25歳の頃です。ドライバー兼営業として活動していたので、新規の仕事も自分で獲得できていました。勤めていた会社が大きかった分、残業時間の規制が厳しく、どれだけ頑張ってもどうしても給料が上がらない現実がありました。それなら自分で会社を立ち上げて、時間制約を気にせず働く環境を作りたいと思うようになっていました。そんな中、お客様から「やってみないか」と提案をいただいて、背中を押してもらったことで覚悟が決まりました。様々な経験をしてきて、「運送業として成功していける」と確信していた28歳のときです。

社名に「サービス」という文言を付けているのですが、今でも仕事をしていく上で真心を運ぶという気持ちはとても大切にしています。運送会社に対して、荒っぽいイメージを持っている方も少なくないと思います。そんなイメージを払拭して、行き届いたサービスを提供していこうと決意を固め、事業を立ち上げました。

森野輸送サービスインタビュー

軌道に乗るまで

1年越しの法人化。着々と売上を伸ばし、トラック車両台数60台以上に。

会社を設立するにあたり、想定していたよりも様々な規制があり、法人化までに1年ほどかかりました。最低限のトラック台数やドライバーの確保、社員の3ヶ月分の給与を見込んだ資本金などが必要ということが発覚。早急に用意しましたが、それでも足りなかったため、1年間は個人事業主として活動しました。

法人設立後は、元々取引先も決まっている状態だったため、最低限の売上ベースを確保できていたので順調にスタートを切ることができました。

それから、さらに売り上げを伸ばすために営業活動にも力を入れました。どんどん売上が伸びていき、開業当初の数値目標に対しても順調でした。

経営者になり、人の生活を預かる身になったことで、仕事に対する重圧はすごく感じるようになりました。しかし、事業を立ち上げる際に、社員の生活水準をあげて幸せに暮らせるようにする自信はありました。現在社員は約60名。業績を上げ続け、もっとたくさんの雇用を生み出したいと思っています。

森野輸送サービスインタビュー

将来のビジョン

営業所の拡大と、他業種への挑戦

現在は柏市と取手市の2拠点で事業を行っています。今後も機会があればどんどん営業所を広げていきたいと思っています。

それから他業種の展開にも挑戦しようと思っています。実は、会社を作って1年目で東日本大震災が起こったのですが、そのときにガソリンが全然足りなくて、走りたくても走れない状況でした。そのようなことを考えると、やはりリスク分散として他の事業も展開しないといけないと感じています。

実はそういった経緯で柏市で別事業を展開しています。社員の雇用を守るという点でも他事業への展開は有効だと思っています。社員が運転できなくなったときに、他に事業を持っていれば違う事業で働くことができる。社員と社員の家族を守れる環境を作ることが大切です。

森野輸送サービスインタビュー

職場環境へのこだわり

努力が反映される会社を目指す

私が前の会社を退職した原因が、どれだけ努力しても給料が上がらないということでしたので、弊社では成果を出した分は給与に反映する環境は整えています。また、ドライバーという職業柄、勤務時間が早朝だったり、夜遅くになることがあります。その改善策として、なるべく待機時間を減らし、時間のロスを無くすようにお客様と打ち合わせをしっかり行っています。

さらに福利厚生を手厚くしています。病気や怪我で出勤できないときでも給料が補填される保険に加入し、ガンなどの先進医療がすべて保険で賄える保険に入っています。社員と社員のご家族が安心して働ける会社です。

私が社員に対して心掛けていることはフランクに接して、なるべくコミュニケーションをとるよう心がけています。困った事があれば遠慮なく言ってほしいと思っています。

森野輸送サービスインタビュー

地域、社会への貢献活動

地域の子供を見守る役割を果たす

地域で柏市近辺を回るトラックもあるので、今後、その車に防犯ステッカーをつけてパトロールをしようと思っています。私の娘、息子がまだ小学生と幼稚園ということもあり、やはり心配です。そういった点で「地域を見廻りしてくれる人がいるといいな」と感じました。そういった経緯もあり、自分たちがやろうと思いました。

それから千葉県青年部連合会に所属しています。青年部連合会の活動を通して、地域の経済的発展、豊かで住みよいまちづくりに貢献していきたいと思っています。

インタビュー後記

森野社長は従業員として従事していたときから、「営業活動にはまったく抵抗がなかった」とインタビューの中でおっしゃっていました。会話の中で、なぜ森野社長が営業活動に抵抗が無いのかが分かるような気がしました。人との接し方や関わりかたに長けており、営業力の高さを感じました。今後も、事業拡大に期待しています。
森野輸送サービス株式会社
2009年8月27日、柏市に設立。トラック1台から始まり、現在はドライバー70名とトラック保有台数65台までに成長。安全性優良事業所(Gマーク)や経済産業省「事業継続力強化計画」認定を取得。給与体系として、インセンティブ制度が設けられており、成果が認められる環境が用意されている。

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