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interview

地域社会の健康を支える企業としての価値を創造し続ける

山形 一利
株式会社オークスベストフィットネス
代表取締役
フィットネスクラブの企画・運営
オークスベストフィットネスインタビュー写真

profile

北海道登別市出身。幼いころからアルペンスキーに励み、高校では全寮制のスキー強豪校に入学。高校卒業後、スポーツの勉強と経営の勉強を始める。経営を学ぶため入学した短大を卒業後、オークスベストフィットネスの前身であるオークススポーツ科学研究所に就職。2021年10月に代表に就任。

入社から代表取締役になるまでの軌跡

会社名に興味を持ったことがきっかけで入社を決意

北海道出身の私は、幼い頃からスキーをしていたこともありスポーツに関わる仕事がしたいと思っていました。地元の北海道ではスポーツ関係の就職先が無かったため、本州での就職先を探していたところオークスベストフィットネスの前進である「オークススポーツ科学研究所」を見つけました。「なんだこの名前は?」と興味を持ち調べてみると、様々な病院やスポーツクリニックと連携して健康づくりの研究を行っていたり、アメリカンフットボールやラグビーチームにオークススポーツ科学研究所のスタッフを派遣してサポートをしており、やりがいがありそうで面白そうだなと感じ、試験を受けることを決意しました。

そして1997年にオークススポーツ科学研究所に入社。当初はフィットネスクラブのトレーナーとしてお客様にトレーニングを教えたり、エアロビクスのレッスンを担当していましたが、その傍らチームスポーツのサポートで近隣の高校野球部やサッカー部、社会人のラグビー部に派遣され、テーピングを施すなど選手のサポートをしていました。それから数年後、上司に「そろそろ店舗のマネージャーをやらないか?」と声をかけていただき店舗のマネージャー、支配人、部長職、店舗統括部とステップアップしていきました。

当時はまさか自分が代表取締役になるとは思っていませんでしたが、ありがたいことに若くして様々なことに挑戦する機会を与えていただいたので、期待に応えるために尽力しました。セミナーはもちろん、フィットネス業界で有名な方や活躍している方に会いにいき、考え方を学ぶ機会を作っていきました。やはり自分の考えだけだとどうしても引き出しが増えないですから。

オークスベストフィットネスインタビュー写真

つらい時期を乗り越えた先に

店舗閉鎖、コロナでの休業を乗り越え、オンラインフィットネスに挑戦

2002年までは千葉県柏市北柏でフィットネスの店舗を運営していました。会員様が4500名いらっしゃったのですが閉鎖せざるを得ない状況になりました。役員の方が会員様の行き場が無くならないようにほかのスポーツクラブに案内している姿をみて非常につらかったです。

そのような状況でもどうやってオークスを再建させるか考える必要があったため、当時のメンバーとよく話し合いをしました。まずは佐倉市の店舗の業績を上げようと試行錯誤をした結果、会員数が上向きになり、2004年に再度チャレンジする機会をいただき柏店をオープンすることができました。

そして一番の困難はやはりコロナウイルスによる被害です。スポーツクラブは一番最初にメディアで感染拡大の疑いがあると指摘され、私たちも2ヶ月営業を休止せざるをえませんでした。あの時はやはり一番つらかったです。コロナの影響でたくさんの会員様が退会することになりました。しかし、我々の使命としてはやはり会員様の精神的 、肉体的、社会的にも良好な状態を作るというテーマで運営をしているので、運動をしなくなる可能性があるなら家で運動ができればいいねとなり、オンラインフィットネスを立ち上げる決意をしました。

オークスベストフィットネスインタビュー写真

将来のビジョン

運動はあくまで手段。運動を通してお客様の健康に関わる課題を解決する

今後は今行っている事業の質を高めていきます。お客様は腰痛、肩こりの改善、ダイエット、体型維持などそれぞれ課題を持っており目的をもってフィットネスクラブに通われています。お客様が運動をして爽快感や、ワクワク感だけではなく、本来の課題を解決するためにもサービスの質をあげることは大前提だと思っています。

それから、我々は「活きる」を事業領域にしていますので運動だけではなく、地域の健康に関わる課題解決のあらたな事業の種まきも行っています。近年、リモートワークによる原因不明の頭痛や、肩こり、腰痛でお困りの方が増えています。しかし、整骨院に行くとなると保険診療になってしまいますし、多少費用がかかってしまう。そのようなお悩みに応えられるような事業の種まきを行っています。

オークスベストフィットネスインタビュー写真

職場環境へのこだわり

やりがい、自己成長、仲間を作れる環境を提供する

職場環境に関してはやはりコミュニケーションが大切だと思っています。働きやすい環境をつくるためにも、直属の上司がいかに仕事以外のところにまで気を配ったり、配慮できるかが鍵になっていると思うので、まずはコミュニケーションを大切にしています。

それから社員に対して何ができるかを考えたときに、会社として給与を支給し雇用を守ることは大前提で、それ以外にやりがい作りや自己成長を感じる機会、同じ会社で働く仲間を作ることが必要だと感じています。社員のみなさんは本当に素晴らしい仕事をしているので、その内容を共有するために集合研修をして全体でコミュ二ケーションを図るようにしています。

働きやすさという点では、経営方針発表会などで全社員が集まるときはスーツの着用が義務だったのですが、現在は若い社員が多いということもあり、Tシャツとジーンズでラフな恰好で参加できるようにしました。

オークスベストフィットネスインタビュー写真

地域への貢献活動

オークスを地域にとって「なくてはならないコミュニティ」にしたい

弊社はローカルブランドです。地域に根ざしたビジネスをしている中で、地域貢献として小学生の野球大会や、地域のママさんバレークラブ大会の主催をしています。また、フィットネスをしない人でもスポーツや運動ができる「健康作りの場」を提供したいと考え、ショッピングモールの屋上やスタジアムを貸切ってナイトヨガを行っています。オークスベストフィットネスの会員様だけではなく、地域の住民の方にたくさん来場していただいております。

普段フィットネスクラブの中で働いているだけでは、なかなか地域への社会貢献を体感できる機会が少ないです。フィットネスクラブの外に出て交流を図ることで地域の子供たちがどのようなことに興味を持っているのかなどの声を直接聞くことができるので、とても有益な活動になっています。

最後に、弊社には「なくてはならないコミュニティにしよう」という思いがあります。ありがたいことにたくさんのオークスベストフィットネスの会員様の日常生活に「オークスで運動する時間」、「オークスで人に会う時間」が組み込まれています。そのような中でコロナ感染拡大防止のために、一時期休業せざるを得ない状況になったこともありました。その時はとても罪悪感があったため、もう一度みなさんの日常に溶け込む文化を作り直し、多くの方の健康を支える企業としてさらに成長していきたいと思っています。

インタビュー後記

今回インタビューをしていく中で、山形社長の立ち振る舞い、言動、思考などすべてに優雅で洗練された印象を感じました。インタビュー当日はフィットネスをしている会員様と積極的に会話をする姿が印象的でした。会員様も気軽に山形社長に話しかけていたので、日頃からコミュニケーションをよく取られているんだなと、人としての魅力を感じました。
株式会社オークスベストフィットネス
1986年株式会社オークススポーツ科学研究所として独立。 2013年、株式会社オークスベストフィットネスに社名変更。千葉県佐倉市に本社を構え、上志津、成田市、柏市、神奈川県小田原、に店舗を展開。店舗経営だけでなく、公共施設の指導者派遣受託、大学や、会社のトレーニング指導の受託を行っている。

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